業務上流工程における紙媒体の電子データ化に向けた実証実験の開始について

2024年6月28日

東京都港区赤坂一丁目8番1号
日本マスタートラスト信託銀行株式会社

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日本マスタートラスト信託銀行株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:向原敏和、以下 「当社」)は、Nano Net Technologies Inc. (本社:米国カリフォルニア州、CEO: Sarthak Jain、以下 「Nanonets」)と協働のうえ、資産管理業務の上流工程における紙媒体の電子データ化に向けた実証実験(以下「POC」 (Proof of Concept))を開始いたしましたので、お知らせいたします。

1. 当社の課題 | 年間約10万件の紙媒体を処理

当社は機関投資家などのお客さまから753兆円(※1)の資産をお預かりしています。
これらの資産の運用に際して、当社では資産運用会社などから年間約800万件(※2)の運用方法指図、取引約定指図を受け付けていますが、このうち約10万件(※2)が紙媒体(ファクシミリ、PDF(※3)、郵便など)で当社に到着しています。
これらの紙媒体上の非電子データ、非構造化データについては、予てより完全自動処理の実装に取り組んでおりますが、これを完成させるためには受入可能データの範囲をさらに拡大させる必要が生じています。

2. 課題解決に向けた POC | Nanonets の OCR ソリューション

この課題を解決するため、このたび、当社と Nanonets との間で、NanonetsのOCR(※4) ソリューションを用いたPOCを開始いたしました。
Nanonets の OCR ソリューションは、紙媒体の様式に依存することなく、自然言語処理による「意味理解」を施すモデルを搭載しており、様々な様式の非構造化データの読み取りに対応することが期待されます。
当社では、このような挑戦を繰り返すことで、業務上流工程の全自動化に向けた取り組みを進めてまいります。


今後とも当社は様々な業務改善へ取り組み、753兆円(※1)の日本国民のみなさまの資産をお預かりする社会基盤として、その責任を全うしてまいります。

  • 2024年4月末現在
  • 2023年度実績
  • Portable Document Format (Adobe 社)
  • Optical Character Reader (光学式文字読み取り装置)

以上

本件に関するお問い合わせ
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
総合企画部 03-6834-4109