
ひとつとして
同じ業務はない、
だからこそ成長できる。
投資信託部
2020年中途入社/経営学部 マーケティング学科
新卒で証券会社に入社し、個人や中小企業を対象とした資産運用や保険商品の提案営業に従事する。その中で投資信託業務に興味を持ち、より専門的な知識を身につけたいという思いから2020年に日本マスタートラスト信託銀行(MTBJ)に転職。現在は投資信託で売買される外国証券の決済に関わる業務を担当している。
複数のチームと連携しながら、
イレギュラーにも迅速に対応。
まずはMTBJに転職した理由を
教えてください。
前職では、証券会社の営業として個人や中小企業のお客様に対し、資産運用や保険商品、M&Aの提案を行っていました。さまざまな金融商品を取り扱う中で、特に興味を持ったのが投資信託でした。商品の種類が豊富で、お客様のニーズや関心に合わせて提案しやすい点に魅力を感じ、「投資信託についての専門知識を習得したい」と思うようになりました。
入社4年目に会社からキャリアアップのための全国転勤を勧められた際、実家のある首都圏で働き続けたいと考えていた私は、投資信託業界への転職を検討しました。その中で委託者側と受託者側のどちらの業務にも関わることができるMTBJに魅力を感じました。双方の立場から投資信託への理解が深められること、また本社のある東京で働き続けられることも決め手となり転職を決めました。
現在の業務内容について教えてください。
日々売買されている投資信託に係る外国証券の決済業務全般を担当しています。具体的には取引先への決済完了・未完了に関する連絡や、売買に関する税金・ペナルティなどの処理業務です。日本以外の全てのマーケットが対象となるため、マーケットごとに異なる制度や複雑な税制について理解する必要があり、毎日が勉強です。
また、海外マーケットの特性上、日々何かしらのイレギュラー対応が発生します。ひとつの問い合わせ対応に多くの時間を費やしてしまうこともありますが、私が所属するチームだけでなく、複数のチームと連携しながら迅速な解決を目指します。こうしたチームワークの良さは、MTBJで働く上での魅力の一つだと実感しています。
業務に必要な知識・スキルを
習得するために努力したことはありますか?
一番は資格の取得です。前職で取得した資格で役立つものもありますが、銀行業務検定など新たに必要となる資格もあり、入社後は定期的に資格試験を受けています。また業務で使用する専門用語については自分で用語帳を作成するなど、少しでも早く覚えられるよう努力しました。

複雑な状況を丁寧に紐解き、
信頼を獲得する。
業務に取り組む上で、
どんな時に難しさを感じますか?
取引の決済が完了しなかった際、ペナルティが発生しますが、その支払い責任を巡って運用会社と証券会社などの間で問題が発生する場合があります。問題解決のため決済が完了しない原因を追究すべく、ペナルティが発生するまでの経緯を時系列で追跡します。他部署と連携しながら状況を一つひとつ丁寧に紐解いていく作業は、難しさを感じる一方でやりがいもあります。
最終的に問題の所在を特定し、原因分析をしたレポートを提出します。このレポートは運用会社と証券会社、どちらの責任で問題が発生したかを明確にする重要な役割を担っています。そのため、ミスリードがないよう正確かつ丁寧なコメントを心掛けています。制度が複雑なマーケットで決済の未完了が発生した際にはカストディへの問い合わせを並行して行うなど、より慎重な対応を心掛けています。
入社後、特に印象に残っている
仕事を教えてください。
入社1年目に、ヨーロッパ圏のマーケットにおける新制度対応のためのシステム開発プロジェクトに携わったことです。ヨーロッパ圏のほとんど全てのマーケットが対象となる非常に重要な案件であり、システム開発から業務フロー構築まで一貫して対応しました。このプロジェクトではマーケットから送付される膨大な文字列データをシステムで取り込み、分かりやすく出力するための仕組みを構築しました。それまでシステム開発に関わった経験が全くなかったため、まずは弊社で使用しているシステムの構造を理解することから始めました。関連部署とのミーティングを繰り返し行い、システムの仕様書を作成する際には上司や先輩方にサポートしてもらいました。約半年かけてシステムをリリースした後も2度の改修を行うなど苦労はありましたが、安定稼働した今では業務効率化に大きく貢献しています。私個人としても業務への理解が深まり、自身の成長を実感できた貴重な経験となりました。

受託者と委託者、
双方の視点から
業務効率化に貢献したい。
今後の目標や展望について
教えてください。
現在は外国証券の決済業務を通して、世界各国のマーケットや金融商品に関する知識・経験を積み重ねていますが、私の所属する投資信託部には多様な業務領域があり、まだまだ未経験の分野がたくさんあります。今は受託者側の立場で仕事をしていますが、今後は委託者側の業務も経験することで双方の視点から仕事への理解を深め、業務効率化を追求したいと思います。
最後に、転職活動中の方へ
メッセージをお願いします。
事務というと、単調な定型業務をイメージされる方もいると思います。しかし弊社の業務ではマーケットについての理解を深めることが必要で、斬新な発想や臨機応変な対応が求められる場面がたくさんあります。全く同じ業務というものは存在しないため、難しさを感じることもありますが、その分やりがいも大きいです。「こうすればもっとスムーズになるのではないか」など常に自分で考え、積極的に意見を発信してくださる方であれば、活躍のフィールドが広がるはずです。ぜひ私たちと一緒に、金融の未来を創造しましょう。
ある1日のスケジュール
※1 フェイルレポート…決済期日に証券の受け渡しが完了しなかったことを示すレポート。
※2 レコンサイル作業…取引記録や残高を照合し、整合性を確認する作業。
